第1 (途中でこの案は終了、新案で継続)第2に続く
1万回転オーバーのCDI製作記録、
まず以前のCDIの欠点、1万回転以上回らない原因は、
自作回路上のアナログ回路(回路保護の電流制限部品が邪魔をして)
ピックアップ(アナログ)信号の長さが6mm秒となり、
ピックアップの種類によっても違いますが、1万回転程度で、ピックアップの信号がフラットになり
マイコンが次の信号を計測できず、点火信号が出力されずに失火する物でした。
この欠点を消すために、今まではアナログ遅角信号1系統で周期を計測していましたが
今度はアナログ遅角信号とピックアップ元信号の2系統を使い上手に信号を入れ替えて作成の予定、
(ここで、それならピックアップ元信号で最初から作ればいいジャンと思う人は
前のCDIの製作記録を読んでない人ですね、2気筒ならピックアップ元信号1本で製作可能です、
しかし、4サイクル単気筒でフライホイルにセンサがある物は、上死点ごとに点火するので、
本点火と空点火の周期が低回転では違うのアイドリングがでないのです)
少し脱線しました、2系統で作成する、現在の基板にダイオードとジャンパで
基板の修正は可能マイコンも入力ピンが1本空いているので、
今の基板の修正だけで基板は対応できます。
次はプログラムです、
図にピックアップ信号とアナログ信号とイメージを描きます、
上の2本の波形はアイドリング程度の波形、
上の上の波形はピックアップ信号
上の下の波形はアナログ信号10度程度遅れています、
下の2本の波形は3000回転以上ノーマルCDIの最大進角の波形
ピックアップ信号に少し遅れてアナログ信号が最後まで続きます、
高回転になれば、ピックアップ信号は短くなります、
画は少し大げさに表現しています。
最初のプログラムは、前のプログラムをベースに
アナログ信号を低回転では出力して3500回転から
ピックアップ元信号を基準にした進角をかぶせていけば十分使えるだろうと
作成して、ジョルカブで動作確認をしました、ゆっくり加速すると
問題ありませんが、全開にすると、3500回転あたりで、カクカクして
加速します。だめです。
ここから紆余曲折しました、
今のプログラムは、進角を前提に作成しています、遅角は想定していません
遅角させたくありません遅角しないで、作成できないかいろいろ試しました、
ピックアップ信号のたち下がりで周期を拾うとかいろいろ試して見ましたが
やはり遅角させないとだめだと判明、
次の図は、
ジョルカブの進角イメージ図です
緑がアナログ信号の点火時期の線です、5500回転で緑の線が消えてるのは
新CDIが、5500回転でアナログ信号を使わないからです、
使わないと1万オーバーできます、(前のCDIも実際は高回転点火では使用していませんが)
空色がピックアップ信号の点火時期最初から23度です(23度は測定したわけではありません)、
赤線が新CDIが進角できる範囲です
(前のCDIは進角が11度と記載していましたが、今回このプログラムを作成と確認する
ことがあったので確認していたらフルボリュームで22度進角していることが判明しました、
たぶん11度の物と22度物が混ざっている可能性があります、
どうも進角が小さいと思われる方は22度ですここに訂正します)
赤線の進角の話しですね、5500回転と8500回転のボリュームで11度進角します、
ピックアップの角度のズレ1度は自動的に加算されています、
角度のズレを吸収するため、3500回転でズレ分遅角します、
5500回転までスムージングしています、残念ながら、23度のラインをまたぐ時が
一番誤差が大きい所です、ラインをまたぐ黒丸の所は、
マイコンがピックアップ周期と、進角遅角の点火時期が重なるところで、
2重割り込みが入り、8マイクロ秒で体感できる時間、
これを小さくして2マイクロ秒まで小さくしています、
5500回転からも2重割り込みが入りまずが、進角に固定されるので
誤差は半分の1マイクロ秒です、なるべくなら、高回転では少し進角
(3度程度)させてください進角させると個別に割り込みが入り、誤差が発生しません。
3500から5500の間なら、敏感な人でそこにあるかもと思えば体感できます、
急加速中は出ません、巡航中で高負荷で少し加速する時微妙に感じます。
ピックアップの角度がカブの場合ノーマル28度(点火は27度)ですから
フライホイルのピックアッププレートを5mm程度削った方が調整が簡単かも?
簡単な動作説明、
3500回転までは、アナログ信号タイミングで点火
3500回転から、アナログ信号タイミングとデジタルタイミング両方で点火。
3500回転から5500回転まで二つの山の時間を測定して
スムージングしてデジタル点火をする。
5500回転からアナログタイミングの点火を停止、デジタル点火だけに移行
サイリスタで点火制御を行ない、デジタルでその点火時間制御をしています、
点火時間は1mm秒=1/1000秒です、
理論的にチャージ時間を考慮して3ミリ秒周期まで対応すると思います、
カブの場合2万回転まで回るかも?
(注意)
当たり前の話しですが、ノーマルCDIからこのCDIに交換すれば、
自分のバイクも10000回転以上回る訳ではありません。
最低 2速で14000回転程度回らなければこのCDIを着ける意味はありません、
これは完成せずに第2に続く
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